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【マッスルメモリーについて】細かいメカニズムまで詳しく解説!

皆さんこんにちは!
名古屋市の中川区でパーソナルジムYotsubaを運営している”Shinichi”と申します!

今回は皆さんが一度は耳にしたことのある

「マッスルメモリー」


について詳しく解説していこうと思います。


マッスルメモリーとは、何かしらの理由でトレーニングをしない日が一定期間続くとマッスルメモリーがあるからすぐ戻る!とよく言いますよね。それは実際に起こっているのか。また、マッスルメモリーについての詳しいメカニズムもご紹介していきます。

1番最後にマッスルメモリーがあると言い切っている理由も説明していますので、ぜひ最後までご覧ください!

マッスルメモリーはある?

これは実際に経験したことがある方もいるとは思うのですが、マッスルメモリーという概念は存在します。

後ほど詳しくマッスルメモリーについてのメカニズムは紹介するのですが、ここでは簡単にマッスルメモリーについての基礎部分を頭に入れておきましょう!

考え方としては、マッスルメモリーには2種類あります。

1つ目は「筋肥大」に関してのマッスルメモリーで、

2つ目は「筋力」に関してのマッスルメモリーです。

ここではボディメイクに関する内容を発信しているのでこの2つに絞りました。

まず1つ目の”筋肥大に関してのマッスルメモリー”ですが、これは言わずと知れた筋肉の太さです。筋肉横断面積がその指標になります。

筋肉を大きくするトレーニングを継続して行うと、ほとんどの方は漸進的(少しずつ)に筋肉の肥大が起こります。

適切な重量・角度・動作スピード・回数・セット数・種目数・トレーニング頻度・体調などの様々な要因によって筋肥大するシグナルが決まります。

トレーニングには原理原則というものがあり、その中でも可逆性というものがあります。

可逆性ということなので、ボディメイクで当てはめると、

「フィットネスの低下はトレーニングをしてきた期間と同等の期間で落ちていく」ということです。

つまり、5年かけて筋肉を肥大させてきたのであれば、トレーニングをそこで完全にストップさせるとおおよそ5年かけて作り上げてきたものがなくなるという考え方です。

正直、そこは食事などの栄養摂取や生活している環境(坂道が多い、よく歩くなど)によって大きく変わりそうですが、一般的な考え方は可逆性です。

*マッスルメモリーは可逆性ではないという考え方もあるようですが、ここではベーシックなものを採用しています。


では次に2つ目の”筋力”に関してですが、筋力のマッスルメモリーは少し筋肥大の場合とは異なり、神経系の要因も少し高くなってきますので複雑になります。

パワーほど神経要因は大きくありませんが、筋力もかなりの神経要因があります。

筋力と言えば、皆さん大好きベンチプレスのMax(1RM)の測定時や2〜6RM程度の高重量の際に特に必要になるものですが、この筋力は大きく3つの要因で決まります。

①筋肉横断面積
②運動単位(MU)の動員数
③フォーム


上記3つが筋力を決定する大きな要因達です。

①は単純に筋肉の太さです。1㎠あたりの発揮できる力は世界中の人間が限りなく等しいらしいので筋肉が太くなればなるほど強い力を発揮できるということです。

②は自分が持っている筋肉をどれだけ使い切れるかということです。①で説明したように”筋肉が太くなれば強い力を発揮できるようになる”ということですが、その強い力を発揮させるのは全て筋肉を支配している神経なんです。

こちらも後ほど説明しますが、筋肉は細かい繊維が束になった集まりでそのいくつかの束を神経が支配しています。

神経が電気信号を送ることで筋肉は収縮することが可能になるので、その神経と筋肉の繋がりをどれだけ強くするかというのも筋力の要因です。

ちなみに、速度(スピード)に関しても運動単位(MU)動員は非常に重要で、速く筋肉の収縮をするには強い力を発揮できず、強い力を発揮するには速い速度で筋肉を収縮できません。


これを【力ー速度関係】と言います。物理みたいなものです。

③に関しては可動域やチーティング(反動)の有無が要因となります。

ベンチプレスで例えるとバーベルを胸に下ろしていき、そこから持ち上げる合計の距離が短くなればなるほど挙上できる重量は大きくなります。

そういったこともあり、パワーリフティングでベンチプレスをする際には”パワーフォーム”というルールの範囲内でブリッジを行なって重量を挙げるということです。

もし仮に筋力の測定をしたいのであれば、同じフォームで同じ動作スピードで行うことを心がけてください。

前提条件を同じにしなければ比較する対象が別のものになっていることになりますので正しく評価する場合は、その部分だけでもまずは頭に入れておきましょう。

チーティングに関してもほとんど上記と同じで、そもそもチーティングではフォームが多少変わったり、慣性の働きや筋肉の収縮方法なども変わるからです。

こういったように筋力には筋力の特異性があり、筋肥大の際よりも神経的要因が強いことからどちらかといえば、マッスルメモリーというよりは「ニューロン(神経)メモリー」といった方が良いかもしれません。もちろん筋肉量が落ちていれば筋力は落ちますが、筋肉量が同じで筋力が下がっているのであれば、それは運動単位(MU)の動員数が低下していたり、神経の電気信号が弱っている可能性が高いです。

マッスルメモリーのメカニズム

ここからはマッスルメモリーとは具体的にどういう仕組みで起こっているのかという部分を説明していきます。

なぜ始めにこの説明から入らなかったかというと、少し専門的な話になるからです。

普通に筋トレが好きでジムに通っているだけだとそこまでの深いことを学ぶ機会がないと思いますので、スポーツ医学や解剖生理学を学んできた僕からできるだけ簡潔に説明していきます。


まず、マッスルメモリーは最初に存在すると説明しました。

“筋肉の太さ”、そして”運動単位(MU)”に対してです。

ここでは筋肉の太さに対しての説明を細かく落とし込んでいきますね。

では、筋肉の仕組みから理解していく必要があります。

筋肉というのは皆さんがイメージしているダンベルを持ったりバーバルを担いだりして鍛える筋肉だけでなく、内臓や脳なども含まれます。

鍛える筋肉は「骨格筋・随意筋(横紋筋)、臓器などは「心筋(横紋筋)・不随意筋(平滑筋)」などに分けられます。

骨格筋も複数の繊維に分かれており、骨格筋の1番最小単位というものがあり、これが“サルコメア(筋節)“になります。

いわゆるミオシンフィラメントやアクチンフィラメントの筋収縮タンパクと呼ばれるものたちが近づく(スライディングセオリー/滑走する)ことで筋肉が収縮するんです。

そのサルコメアの集まりが”筋原繊維”です。さらに筋原繊維が集まった束を”筋繊維”と言います。

そのまたさらに筋繊維が束になったものを筋繊維束となり、全体的な骨格筋と言われます。

そしてなぜマッスルメモリーにこの筋繊維の話が関係するかというと、一定期間トレーニングをやめることで筋繊維が「筋サテライト細胞(筋肉の衛生細胞)」というものになります。

*筋繊維と筋細胞はイコールです。

このサテライト細胞は”未分化の筋繊維(筋細胞)”と言われ、筋繊維に衛星のように付着していることから【サテライト細胞】と呼ばれています。

このサテライト細胞は「細胞質」をほとんど持っていない完全な細胞になる前の前駆体のようなものです。

しかし、核は持っているので筋繊維になりうるということになります(単核)。

なぜ、細胞質を持っていなければ筋繊維ではないのでしょうか。

ここで重要なのは細胞質に様々なものが含まれていることです。

細胞質は主に水やタンパク質で構成されていますが、ホルモン・アミノ酸・グリコーゲンなども含まれているため、サテライト細胞は糖質の貯蔵ができなかったり、アミノ酸プールとして保管できないというところが筋繊維ではない理由になります。


そして最後にマッスルメモリーがあると言い切っている理由に関しては、

核というのは一度増えると減らない”

と言われているからです。

核とはつまり筋サテライト細胞のことですが、筋トレをして筋繊維が太くなるのはもちろん、しっかりと負荷をかけ長期にわたって継続をすると筋繊維の数も増えます。

筋繊維が増えているということは、その増えた筋繊維がトレーニングを休止して筋サテライト細胞に戻ったとしても、核自体はなくならないので、またトレーニングを再開すれば筋繊維に戻るというメカニズムなわけです。

本当に途中から専門用語ばかりで申し訳なかったのですが最後に今回のマッスルメモリーについてまとめると、

①マッスルメモリーは存在する(流れ↓)
②一度筋繊維を増やすとなくならない(核が残る)
③筋繊維はトレーニングを休止すると筋サテライト細胞になる
④トレーニングを再開して筋サテライト細胞が筋繊維になる
⑤マッスルメモリー発動

という流れになるということです。

おそらくトレーニングを初めて行って筋繊維を増やすよりも、筋サテライト細胞が筋繊維になる方が速いため、トレーニングを再開した時にカラダのサイズであったり筋力であったりが向上しやすいのだと思われます。

もちろんトレーニングの技術が高い状態でのトレーニングの再開なので条件が同じではないですが、少なからず筋サテライト細胞によるマッスルメモリーの恩恵はあると思います。


それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!

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【執筆者】
パーソナルジムYotsuba(ヨツバ) オーナー兼代表
“田中 真一(たなか しんいち)”

名古屋市中川区にて
“美しいキレイなカラダを創る”ダイエット&ボディメイク専門のパーソナルトレーニングジムを運営しております。

世の中にたくさんのパーソナルトレーニングジムが出てきている中、パーソナルジムYotsubaはトレーナーの圧倒的知識と実力を持ってお客様のカラダを変えるために親身に向き合い結果を出します。

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